拒食症の治療は何をするの?治療中の食事メニューや食事日記について

拒食症 食事

 

拒食症というと、きっと何も食べられないのだろう・・・というイメージがありませんか?

 

自ら食べることを拒んでいるわけですが、それでも何かしらは口にしているようです。

 

では、拒食症の人は普段どのような食事をしているのでしょうか?

 

ここでは、拒食症の治療中の食事メニューや食事日記について紹介してきます。

 

 

拒食症の人の食事量は?栄養不足にならないの?

 

拒食症 食事

 

拒食症は絶食とは違いますから当然食事をしています。

 

食事メニューは人によって当然個人差はありますが以下の例が多いようです。

 

  • 朝食:なし
  • 昼食:バナナ半分
  • 夕食:炭酸水

 

朝食がバナナになったり、夕食にうどんを食べたり・・・と人によって様々ですが、このような食事を毎日続けていれば栄養バランスが崩れてしまいます。

 

そのため、不足している分をサプリメント等で補っている人もいるようです。

 

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拒食症の患者さんは、食べていると見せかけて一人になると吐いて出してしまうこともあります。

 

心の病ですから人に見せない部分で拒食をしていることが多く、そのため食事はほとんどしていないと言えるでしょう。

 

 

拒食症治療の食事メニューは?量はどのぐらい?

 

拒食症 食事

 

拒食症は病気ですから治療を続けていけば、ある程度の食事を摂ることが可能となります。

 

実際に治療中の人が摂っている食事のメニューを紹介します。

 

【拒食症治療の食事メニュー】

  • 朝食:クリームスープ
  • 昼食:トースト、紅茶、パウンドケーキ、サラダ
  • 夕食:刺身、冷奴、ナスの浅漬け、ほうれん草のバター炒め、白米

 

最初から完食は無理かもしれませんが、こうした食事を50%〜80%程度食べられるように治療をしていきます。

 

栄養バランスが考えられ、胃腸に優しいメニューになっていることが分かりますね。

 

 

拒食症治療で食事の記録を取るのはなぜ?

 

拒食症 食事

 

拒食症の治療で大切なことは、「食べることは悪くない」という気持ちを持つことです。

 

無理矢理食べさせるのは絶対にNGで、自分が食べられる分だけを食べるという治療を進めていきます。

 

そして心療のひとつとして、毎日食事についてノートに記録をつける「食事日記」を書きます。

 

どれだけ食べられたかを記録し、「食べる」ということが自信に繋がるようにしていきます。

 

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食べきれなくても、昨日よりも多く食べることができたらそれが自信になりますよね。

 

地道な治療かもしれまえせんが、食事のメニュー以上に心のケアという部分では大切なことなのです。

 

心の病気は治っているかどうかを外見で判断ができないので、記録というカルテから判断していく非常にデリケートな治療といえますね。

 

 

拒食症の人が持つ食事に対してのこだわりとは?

 

拒食症 食事

 

拒食症の患者さんは食事に対して驚くほどのこだわりがあります。

 

たとえば、炭水化物や脂肪の多い食べ物は絶対に口にしない人の場合は低カロリーのこんにゃくや海藻などを食べたりする方が多いです。

 

また製造会社に対しての信頼性を重視し、「○○社の製品しか食べない!」など、こだわっている患者さんも見受けられます。

 

そして、拒食症の方は料理や栄養素に関して熱心に研究し上手に料理を作るのですが、自分で口にすることなく知り合いや家族に食べさせて満足します。

 

食事に対してのこだわりがとても強いので、拒食が過食に走ったりすると、カロリーなどを無視して猛烈に食べるようになるようです。

 

ある意味、食事への執着が強いので、過食になると止めることが難しくなります。

 

 

まとめ

 

拒食症の患者さんが食べている食事のメニューや、拒食症治療の食事内容、食事に対するこだわりについて紹介しました。

 

治療を進めるためには食事の記録がとても重要で、「どのぐらい食べられたか?」を日々綴ることが患者さんに自信を持たせる治療のひとつになるのです。

 

人にとって食べるという当たり前の行動が、何かのきっかけでストレスになってしまって起こる拒食症。

 

栄養不足や命の危険に陥る前に、しっかりと治療をおこなうことが大事ですね。