胃液が逆流して吐く4つの原因と対処法!病院受診をする目安は?

胃液 吐く

 

体調不良により気持ち悪くなったり、吐くことも時にはあるでしょう。

 

体内に異物が入ったときには、反射的に吐き出すという機能が人間の体は備わっているのです。

 

ところが異物が入っていなくても、胃腸の調子が悪いと吐くことがあります。

 

吐いたときに胃液が混じることもあり、喉に逆流するとヒリヒリと痛むので大変なときもあるほどです。

 

では、胃液を吐くときの原因としてどのような事が考えられるのでしょうか?

 

ここでは、胃液が逆流して吐く4つの原因と対処法について紹介してきます。

 

 

1.胃液が炎症を引き起こす「逆流性食道炎」によるもの

 

胃液 吐く

 

胃液を吐く原因で一番多いのが、「逆流性食道炎」です。

 

胃酸や十二指腸液などが逆流し、食道の粘膜を激しく刺激するため炎症を引き起こす疾患です。

 

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症状で多いのは胸焼けと胃酸の逆流です。

 

胃液はとても強い酸を伴っており、逆流する過程で周囲の粘膜を損傷させてしまいます。

 

そのため食べ過ぎてもいないのに胸焼けを感じるのです。

 

胃酸が食道にまで逆流すると、なんとも言えない不快感を味わうことになります。

 

喉がヒリヒリ痛むだけでなく、その気持ち悪さから吐いてしまうことも少なくありません。

 

たとえば、前かがみの姿勢をしたり、食後すぐに横になったりすると胃液の逆流が生じます。

 

そのまま胃液を吐くことも少なくないようです。

 

 

2.胃腸に負担をかける行動をする

胃液 吐く

 

逆流性食道炎が、どうして発生するのかについては様々な角度から研究されていますが、まだハッキリとしたことはわかっていません。

 

胃腸が関係しているので精神的なストレスや疲労などが、胃腸に負担をかけているせいではないかと考えられています。

 

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また過度の飲酒、過食などによっても胃液がこみ上げてくるようになります。

 

更には腹圧の上昇によって、ちょっとしたタイミングで胃液を吐くことも少なくありません。

 

重い荷物をお腹で支えるような姿勢は腹部にかなりの圧力をかけています。

 

するとそれに耐えきれずに、胃液を逆流させてしまうのです。

 

腹圧は荷物だけでなく、体重の増加、うつぶせ、妊娠などによっても起こります。

 

特に妊娠中の女性は中期から後期にかけて発生しやすく、「第二のつわり」と呼ばれたりもするのです。

 

 

3.飲み過ぎで「二日酔い」によるもの

 

胃液 吐く

 

暴飲暴食によって胃が疲れているときに起こることも多いです。

 

たとえば飲みすぎて二日酔いになり、胃もたれや、吐き気によって胃液を吐く場合があります。

 

二日酔いによる吐き気は、一度吐いたぐらいではおさまらないケースが多いです。

 

すると、胃の中がからっぽなのにまだ嘔吐を繰り返すために胃液を吐くのです。

 

これが続くと吐血の恐れが出てくるので、早めに胃腸薬を服用して安静にしているのが一番です。

 

嘔吐するので体内の水分が少なくなりますから、こまめな水分補給が必要です。

 

 

4.早期治療が肝心!「胃腸疾患」によるもの

 

胃液 吐く

 

胃液を吐く状態が続いていなければ特に心配はないので様子を見ましょう。

 

しかし、吐いても気持ち悪さが止まらず、何度も胃液がこみあげてくる場合は胃腸疾患の恐れがあるので病院へ行きましょう。

 

忙しいときは吐き気程度で病院に行くのも面倒だと思ってしまうかもしれませんが、胃腸疾患は早期治療が大切です。

 

早めの治療をすれば早く完治できる場合もありますし、状態を長引かせることにメリットは何もありません。

 

病院へ行くことが難しいのであれば、市販の薬で対処するだけでも症状をやわらげることができるかもしれません。

 

胃腸薬には様々な種類があるので、登録販売者や薬剤師に現在の症状を伝えたうえで選ぶようにしてください。

 

 

まとめ

 

胃液を吐く原因4つと対処法を紹介しました。

 

胃液が上がってくる症状は胃腸に何か異常が起こっていると考えるべきでしょう。

 

飲み過ぎで二日酔い、妊娠中期〜後期、腹部で荷物を支えてしまった・・・などは一過性のものなので病気等の心配はあまりないかもしれません。

 

しかし、胃液を吐くのと同時にストレスや疲労が溜まっていたり、胃腸に痛みを伴うなど心配な点があるときは、病院受診することをおすすめします。

 

嘔吐は体を守る反射反応ともいえますが、恐怖感を持っている人も少なくありません。

 

胃液を吐くのは喉を痛める原因にもなりますので、早めに対処していきましょう。