嘔吐下痢症の潜伏期間はどれぐらい?症状や予防法についても!

嘔吐下痢 潜伏期間

 

1年を通じて発症するおそれのある嘔吐下痢症は、激しい腹痛や下痢、そして嘔吐が主な症状です。

 

突如として襲ってくるので日常生活に支障をきたし、いくら根性があってもどうにかできるものではありません。

 

では嘔吐下痢症が起こるまでの潜伏期間は、どの程度あるのでしょうか?

 

ここでは、嘔吐下痢症の潜伏期間と症状や予防法について紹介してきます。

 

 

「細菌性胃腸炎」の潜伏期間と症状!感染源は何?

 

嘔吐下痢 潜伏期間

 

嘔吐下痢症は主に、「細菌型」「ウイルス型」に分けられます。

 

更に、細菌性腸炎の場合は「感染型」と「毒素型」があります。

 

感染型による細菌性胃腸炎

 

感染型で有名なのは、「病原性大腸菌-o157」ではないでしょうか。

 

食中毒の代表とも言われ、生肉やユッケなどを食べることで感染し、血便や下痢、嘔吐、腹痛、頭痛などの症状を引き起こします。

 

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健康な人であれば数日で快方に向かうようですが、高齢者や乳幼児は重症化することがあり、場合によっては命の危険もあるのです。

 

また、「サルモネラ菌」や「カンビロバクター」も感染型の細菌性胃腸炎に分類されています。

 

いずれも肉を十分に焼かずに、半生などの状態で食べることで感染します。

 

「毒素型」による細菌性胃腸炎

 

毒素型で代表的なのは「ボツリヌス菌」ですね。

 

熟成した寿司や、辛子れんこんなどを経由して感染する可能性があります。

 

また、「黄色ブドウ球菌」も毒素型として知られ、おにぎりやお寿司などから感染します。

 

細菌性胃腸炎の潜伏期間は、菌によって大きく異なりますがおよそ8時間から48時間ほど、腸炎ビブリオに関しては10〜18時間ほどです。

 

 

ウイルス性胃腸炎の潜伏期間と症状は?

 

嘔吐下痢 潜伏期間

 

ウイルス性胃腸炎で嘔吐下痢を患う人が毎年多く発生しています。

 

代表的なものとして「ノロウイルス」がありますね。

 

ノロウイルスは二枚貝を宿主とし、汚染された貝を生食することで感染する一次感染と、患者の嘔吐や下痢を処理した際に感染する二次感染があります。

 

それぞれ同じウイルスによるものなので、症状等は同じです。

 

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ノロウイルスだけでなく、冬から春にかけては「ロタウイルス」というタイプが猛威をふるいます。

 

症状はノロウイルスと同じように嘔吐下痢症となります。

 

ウイルス性胃腸炎の潜伏期間はノロウイルスの場合は3〜5日後とされますが、体内に取り込んだウイルス量によっては1日後に発症するケースもあります。

 

最近は、学校や老人ホームでの集団感染も増えており予防のための注意喚起がされています。

 

 

潜伏期間に感染に気づくことはできないの?

 

嘔吐下痢 潜伏期間

 

嘔吐下痢症の潜伏期間は細菌性かウイルス性かで、大きく変化するものではありません。

 

潜伏期間に体の中で細菌やウイルスが増殖していますが、まだ発症させるほどではないので体調不良などは感じません。

 

もし潜伏期間に発見ができて早期に対処すれば症状を抑えることができるかもしれませんが、現代の医学をもってしても難しいのが現状です。

 

今のところ本人が潜伏期間かどうか気づくこともできないのです。

 

 

嘔吐下痢症を予防するためには?

 

嘔吐下痢 潜伏期間

 

嘔吐下痢症の場合、潜伏期間が短いので何が原因かを特定がしやすいですね。

 

感染してから一週間後に症状が出るようでは原因特定が難しいですが、翌日であれば昨日食べたものを思い出せばいいだけです。

 

感染しないためには、食の安全を十分に認識することです。

 

生肉は当然危険ですし、冬季に旬を迎える二枚貝の代表「牡蠣」も十分に火を通してから食べましょう。

 

 

まとめ

 

今回は嘔吐下痢症の潜伏期間について見ていきました。

 

感染の種類によって若干潜伏期間に差がありますが、そこまで大きく開いていないことがわかりますね。

 

嘔吐下痢症は他の感染症と比較しても、割と発症が早いため原因の特定がしやすいです。

 

細菌性胃腸炎とウイルス性胃腸炎、どちらであっても嘔吐下痢の症状をもたらします。

 

体力のないお子さんや高齢の方は重症化する場合があるので、十分に注意が必要です。

 

夏場は細菌性の食中毒を予防するには食の安全を理解する。

 

そして秋から冬はノロウイルスには手洗いと消毒を徹底することが予防となります。