犬が吐く3つの原因と対処法!注意すべき感染症による嘔吐の見分け方

犬 吐く 嘔吐

 

犬は嘔吐をしやすい動物だと言われています。

 

ちょっとした体調不良で吐くことが多いので、飼い主さんにしてみれば珍しいことではないかもしれません。

 

では、犬が嘔吐をしてしまう理由は何が考えられるのでしょうか?

 

ここでは、犬が吐く3つの原因と対処法、注意すべき感染症について紹介してきます。

 

 

1.一過性の「腸疾患」による心配のない犬の嘔吐

 

犬 吐く 嘔吐

 

犬の嘔吐や下痢の原因として腸疾患によるものがあります。

 

急性の場合は数日もすれば症状が治まることがほとんどですが、稀に慢性疾患で症状が長引くこともあります。

 

下痢と嘔吐が同時に起こるときは、症状が重い場合があるようです。

 

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下痢はせずに嘔吐だけの場合は、胃が受け付けない食べ物などを食べてしまい、食事をしてから数時間後に吐くことがあります。

 

仔犬であれば嘔吐は頻繁に起こります。

 

嘔吐の原因として他には食べすぎ、病的なもの、さらには人間と同じように車酔いでも嘔吐をすることがあります。

 

 

2.出血があることも!「空腹による吐き戻し」の嘔吐

 

犬 吐く 嘔吐

 

犬が嘔吐をしたからといって、すぐに危険だという訳ではありません。

 

下痢などと同じように一過性(単発)なことが多く、通常のように元気に動き回っているのであれば様子をみて対処しましょう。

 

そして、仔犬がおこなう吐き戻しと、空腹による嘔吐というのがありますが、特に問題はありません。

 

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犬は空腹になると分泌しすぎた胃酸を外に吐き出す習性があり、これが嘔吐として見られます。

 

嘔吐物は黄色をして泡まじりの液体です。

 

この胃液は強い酸を持っていますので、食道や喉が傷つけられて出血が見られる場合もあります。

 

この出血が鮮血のようであれば問題はありませんが、褐色(濁った血)であるときは違う病気も考えられるので獣医に相談してみましょう。

 

犬は人間と同じように乗り物酔いをすることがあるので、乗せる前に食べさせないほうがいいでしょう。

 

嘔吐物が喉に詰まってしまうのを防ぐことにもなります。

 

 

3.「感染症」による嘔吐!要注意な犬の吐き方とは?

 

犬 吐く 嘔吐

 

危険性があるのは感染症から生じる嘔吐です。

 

下痢と嘔吐が同時に起こる場合もありますが、これは命の危険にかかわるおそれが十分にあります。

 

感染症の見分け方は、下痢に血が混じっているかどうかです。

 

トマトケチャップに似た下痢をした場合には異常な状態なのですぐに獣医に相談してください。

 

水を飲んでから5分程度で嘔吐をしてしまうのは明らかな異常です。

 

風邪や腸疾患の場合は、飲んですぐに吐くということはあまりないのです。

 

すぐに嘔吐をするようですと感染症が進行しているかもしれませんのですぐに診察をしてもらいましょう。

 

 

犬の嘔吐に処方される薬は?使い方の注意点!

 

犬 吐く 嘔吐

 

犬の嘔吐や下痢で動物病院を受診した場合は薬が処方されることが多いです。

 

ほとんどの薬は人間にも効果があるとされており、見覚えがある薬があるかもしれません。

 

病院で処方される嘔吐・下痢の薬は、「ビオフェルミンR」というタイプです。

 

一方、薬局で購入できるのが「ビオフェルミンS」というタイプです。

 

ビオフェルミンは整腸剤なので腸内環境を活性化させる善玉菌が豊富にあり、腸の活動を整えてくれます。

 

薬は整腸剤と抗生物質の両方が処方される場合が多いです。

 

ビオフェルミンSは抗生物質によって善玉菌が死滅させられてしまうので、抗生物質から攻撃されないように開発されたのがビオフェルミンRなのです。

 

抗生物質と投与されるときには、SではなくRを飲ませてください。

 

病院から正しい飲ませ方などを教えてくれるので指示に従いましょう。

 

 

まとめ

 

犬が嘔吐や下痢をした場合の原因と、対処法について紹介しました。

 

消化器系に異常がある場合と、特に問題がないかのどちらかになりますので様子を見ながら適切な対処をおこないましょう。

 

犬は具合が悪くても話すことができないので、飼い主さんが異常に気が付いてあげることが重要ですね。

 

嘔吐や下痢では排泄物の状態をよく観察し、血が混じっているようであればすぐに動物病院を受診してください。

 

整腸剤はビオフェルミンSなど市販薬を利用できる場合もありますが、できれば医師による処方薬が安心かもしれません。