新生児の嘔吐「いつ乳」の原因と予防法!危険性のある嘔吐の特徴も!

新生児 嘔吐

 

生後0〜3か月までの新生児は、授乳中などに頻繁に嘔吐してしまいます。

 

新米ママさんにとっては初めてのことなので、頻繁に嘔吐されると焦ってしまうことが少なくありません。

 

新生児が頻繁に嘔吐をしてしまうのは、どうしてなのでしょうか?

 

ここでは、新生児の嘔吐「いつ乳」の原因と予防法について紹介してきます。

 

 

新生児は嘔吐しやすい!大人と違う胃の構造

 

新生児 嘔吐

 

新生児が嘔吐をする原因のひとつに、「胃の構造が大人と違う」という点が挙げられます。

 

大人は胃のかたちはアルファベットの「J」のようになっているのですが、新生児は「とっくり」のような形をしています。

 

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そして逆流を防ぐための筋肉が未発達のため、ちょっとした衝撃や姿勢によって嘔吐をしてしまうのです。

 

つまり大人とは胃の構造が違い、筋肉の発達具合が異なるので、頻繁に吐きやすいというわけです。

 

新生児の嘔吐のほとんどは問題ない場合が多いので、それほど心配する必要はありません。

 

嘔吐してもケロっとして不機嫌にならなく、連続して吐き出すような状態が見られなければ様子を見るだけでよいでしょう。

 

 

新生児の嘔吐「いつ乳」はなぜ起こる?

 

新生児 嘔吐

 

新生児はミルクを飲むときに、一緒に空気も飲み込んでしまいます。

 

大人は自分でゲップを出せますが、新生児はまだそれができません。

 

そのため授乳を終えたらゲップを出させるために、背中を軽く叩いてあげるんですね。

 

ゲップをうまく出さないと胸が苦しくなって、眠ることができなくなってしまうのです。

 

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ゲップが不十分だと寝ているときにゲップが出てしまい、同時に嘔吐をしてしまいます。

 

吐き出したときに、ちょっと起きますがすぐに眠りにつくようでしたら問題はありません。

 

ゲップをしっかり出さないと、口元からダラリと流れるような嘔吐をします。

 

これは「いつ乳」と呼ばれ、病気ではありません。

 

新生児の胃の構造上、仕方がない嘔吐なのです。

 

 

危険性のある新生児の嘔吐とは?噴水のように吐いたら要注意!

 

新生児 嘔吐

 

新生児の嘔吐で問題なのが、「幽門狭窄症」という病気が原因の嘔吐です。

 

先天性の場合が多いのですが、胃の出口にあたる幽門の筋肉が硬くなってしまい、ミルクの消化や吸収ができなくなってしまうのです。

 

そして、本来は毎日体重が増加しなければいけない新生児ですが、体重が減ったり顔色が悪くなったりします。

 

代表的な症状としては「噴水のような嘔吐」と表現されるように、激しい嘔吐をします。

 

いつ乳のようにダラリと垂れる程度ではなく、まさしく噴水のような勢いのある嘔吐が特徴です。

 

また鼻からミルクが出たり、便や尿が少なくなるなどの異常が見られたらすぐに小児科へ行きましょう。

 

 

新生児の嘔吐「いつ乳」を防ぐための工夫!

 

新生児 嘔吐

 

新生児の嘔吐のほとんどは、「いつ乳」によるものです。

 

胃の構造が大人とは異なっているために起こるものなので、ある程度は仕方ありません。

 

しかし頻繁に嘔吐をすると、赤ちゃんの体のことが心配になってしまいますよね。

 

そこでいつ乳が頻繁に発生しないように工夫をしましょう。

 

【いつ乳を防ぐ工夫】

 

  1. ミルクを飲ませたらしっかりとゲップをさせる
  2. ゲップさせるときに背中を強く叩きすぎると、その衝撃で吐き出してしまうのでやさしく叩く
  3. 真横に寝かせてしまうといつ乳をしやすいので、頭が少し高くなるように頭部分にまくらなどで傾斜をつけるようにして寝かせてあげる

 

 

まとめ

 

新生児が嘔吐をする原因とその対策方法について紹介しました。

 

最初の子育てであれば、誰もが心配をしますし、不安になるものです。

 

しかし新生児は胃の構造が大人と違うため、たくさん母乳やミルクを飲んでしまうと溢れてしまうことがあり、またゲップが不十分だと「いつ乳」といって寝ているときにダラリと嘔吐してしまうことがあるのです。

 

ほとんどの嘔吐は心配ありませんが、中には病気のおそれもあるので楽観視はせずに、嘔吐後の様子を冷静に観察してください。

 

噴水のように嘔吐する幽門狭窄症の場合は、嘔吐物に緑色が混じったり、赤ちゃんが元気なくぐったりしてくるので異変に気が付きやすいです。

 

脱水症状になる前に早く小児科受診するようにしてください。