赤ちゃんが母乳を吐く原因は?要注意な吐き方と対処法について!

母乳 吐く

 

赤ちゃんに母乳をあげている瞬間は、女性にとってかけがえのない幸福感を味わうことができるようです。

 

約10ヶ月もお腹の中で育ててきた赤ちゃんを、抱っこしながら授乳するたびに「お母さんになったんだなぁ。」と実感することでしょう。

 

そんな赤ちゃんですが、母乳を飲ませると吐くことがあります。
 
初めての育児だと、吐いてしまう原因がよく理解できずに戸惑ってしまいますよね。

 

なぜ母乳を飲ませると、赤ちゃんは吐いてしまうことがあるのでしょうか?

 

ここでは、赤ちゃんが母乳を吐く原因と対処法について紹介してきます。

 

 

赤ちゃんが母乳を吐く主な原因は?赤ちゃんと大人の胃の違い

 

母乳 吐く

 

赤ちゃんの胃は大人と比べると大きな違いがあります。

 

まだ未発達でとても小さく、胃の入口の締りも弱いので、何かのきっかけで胃の内容物が簡単に外に出てしまう構造なのです。

 

母乳を飲んだ後に、口元からだらりと流れてしまうような吐き方を「いつ乳」と呼びます。

 

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いつ乳は、赤ちゃんが吐く原因として一番多いです。

 

これは、赤ちゃんが母乳と一緒に空気を取り込んでしまい、ゲップと一緒に母乳を吐き出してしまうために起こります。

 

胃の入口が狭いことが関係しており、ゲップと一緒に出てしまうので、母乳を与えるたびに嘔吐をしているように感じてしまうのです。

 

いつ乳は、機嫌が悪くなって泣き続けたりしない限りは、特に心配はないと言われています。

 

 

病気が原因で母乳を吐くことも!注意が必要な吐き方とは?

 

母乳 吐く

 

母乳を吐く原因の大半は、飲んでいるときに空気が入り、それを出すときに一緒に母乳が出てしまうことでした。

 

この場合はそのまま様子見をして、体重が増えていっていれば問題なさそうです。

 

しかし、吐き方があまりにも異常の場合は病気を疑ってみたほうがいいでしょう。

 

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たとえば、鼻から母乳が出たり、噴水のように勢いよく母乳を吐き出すような吐き方は要注意です。

 

母乳を飲んでも大量に吐くため、体重に変化がみられなかったり、逆に減っていたりします。

 

こうした異常が見られたら、「幽門狭窄症」という病気を疑うべきです。

 

これは胃の出口にあたり「幽門」と呼ばれる場所が次第に厚くなってしまう病気のことを指します。

 

この病気は生まれながらにした先天性の場合もありますが、だいたいは生後2週間ほどから症状が目立つようになります。

 

大量に母乳を吐くため、脱水症状を起こし赤ちゃんがぐったりしていきます。

 

症状が進むと嘔吐物に胆汁が混じるため色にも変化があります。

 

やがて尿や便が出なくなりますので、早急な処置が必要です。

 

赤ちゃんが異常な吐き方をした場合はすぐに小児科へ相談しましょう。

 

小児科では腹診などをし、最終的な判断は超音波などの検査で行います。

 

治療法は外科手術となりますが、傷跡が目立たない切開術をおこないます。

 

 

母乳とミルクどっちが吐きにくい?

 

母乳 吐く

 

母乳を吐くときに、市販のミルクに切り替えようか悩んでいる母親も多いようです。

 

「母乳がもしかしたら合わないのかも?」という判断でしょうが、赤ちゃんの体は吐きやすい構造をしているので、母乳でも市販のミルクでも吐くときは吐いてしまうのです。

 

母乳かミルクか?を問題にするのではなく、赤ちゃんの体の仕組みを理解することが大事です。

 

赤ちゃんが吐いてしまうのはある程度仕方がないと思ったほうが気が楽になりますよ。

 

 

赤ちゃんの嘔吐はどのぐらい続くの?

 

母乳 吐く

 

生後半年を過ぎれば少しずつ吐く回数が減っていきます。

 

そこまでくれば心配する気持ちもだいぶ落ち着いてくるでしょう。

 

何事もそうですが、初めての経験は驚きと戸惑いの連続です。

 

2人目になれば慌てることは少なくなりますが、やはり一人目はその行動ひとつひとつに意味を見出してしまい、心配してしまうものです。

 

これも育児だと思って、乗り切るしかありません。

 

赤ちゃんの嘔吐は自然現象と思って冷静に対処するようにしましょう。

 

 

まとめ

 

今回は赤ちゃんが吐くのはなぜなのか?ということを紹介しました。

 

授乳後に口からダラリと垂れるような吐き方は、新生児によくあることなのでそれほど心配しなくていいでしょう。

 

ただ、服が汚れたりするのでお母さんが洗濯するのが大変ということはあるかもしれませんね。

 

そして、要注意な赤ちゃんの吐き方として、授乳後や授乳からしばらくして口から噴水のようにピューっと吐く場合というのがありました。

 

「幽門狭窄症」という先天性の疾患が疑われますので、嘔吐物や吐き方に異常があったら小児科を受診してください。

 

便や尿が減り、赤ちゃんがぐったりおとなしくなってきたら脱水症状の危険がありますので要注意です。

 

初めての育児は驚きと心配の連続ですが、焦らず慌てず冷静な判断と対処が必要になります。